前回(11月16日)のブログ記事で「一緒にディシジョンマネジメント on TPP」のアイデアを記したところ、立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科で私の「意思決定論」の集中講義を受けた学生有志数人が、賛同と協力の旨を申し出てきてくれました。 そこで次回からは、各回、彼らから寄せてもらうたたき台を活用し、それに対して私が改善点をフィードバックする形式でのブログ記事連載—ある意味、この学生有志の人達のディシジョンマネジメントの活用練習—の形で進めて行きたいと思っています。もちろん、その他の読者からのフィードバックも大歓迎なので、ふるってご参加ください。 さて、次回からの進め方の提案を以下に記してみます。 ①TPP参加の是非に関するForce-field Diagramを作成:ある程度わかりやすいよう、論点をグルーピングして示す。また、一つの論点への反論とさらにそれに対する反論なども、わかりやすいよう、適宜整理する。その際、②以降の作業に活用できるよう、論点の中身を、「意思決定項目ないし選択肢」、「不確実要因」、「価値判断尺度」の意味合いが明確になるような記述の仕方を工夫する。。。ちなみに、民主党の「TPPに関する論点整理」というのがネットで見られるのですが、この3要素の意味合いがはっきりしなかったり、そもそもロジックそのものがよくわからないものが入っていて、使いづらく感じました。 ②Force-field Diagramの論点sから、意思決定項目、不確実性要因、価値判断尺度を抽出し、リストアップ・まとめる:実際にやると結構たいへん—頭を使わなければならず、従って面倒でもあり—ですが、ここをさぼらずきちんとやることが重要。 ③ディシジョンヒエラルキーの作成:②のリストのうちの意思決定項目sにつき、ポリシー/与件確認事項、戦略レベル、戦術レベルに分類し整理する。 ④ストラテジーテーブルの作成:③をベースに、ストラテジーテーブルを作成し、複数の戦略テーマを設定する。 ⑤価値判断尺度のリストアップとこれに関する議論 ⑥⑤に照らしての、④の評価方法についての考察:定量的に測定できる価値判断尺度については、戦略テーマごとにアセスメントすべき不確実性の項目sを明確化し、それぞれの不確実要因sのエキスパートsが数字のアセスメントさえしてくれれば、実際に測定/計算可能なフォーマットにまで持っていけるとベスト、と考えています。。。ただし、今現在、パブリックに入手できる情報から、素人がここまでのレベルのたたき台を作るのはかなり難しいのではないかと思っています。 以上の進め方を考えていますが、読者の方々からのフィードバック・改善提案を大歓迎します。。。実際には、毎回の、たたき台を起点としたやり取りや、そこでの考察・気づきに基づいて、適宜柔軟に進めて行こうと思っています。 では「立命館学生有志」の人たちの協力のもと、読者の方々との「一緒にディシジョンマネジメント on TPPをめぐる論点整理」を、お互い楽しみつつ進めたいと思っていますので、よろしくお願いします! P.S.これが多分、今年最後のブログ記事になると思います。振り返ると、結構サボり気味で反省しきりですが、来年もなんとか途絶えずに書いて行きたいと思っていますので、引き続きお付き合いのほど、よろしくお願いします。
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