日本経済の成長基盤の強化を目指した日銀の新貸出制度の運用が8月末から始まり、それに向けて、この原資を使って、メガバンク3行が、それぞれ新たなファンドを設け、成長分野の事業に取り組む企業を支援するのだそうです。 「その意気&意図や良し!」と拍手をしたいところですが、目指すことは善でも、これで本当にうまく行くのか、疑問を持つのは私だけでしょうか? というのは、いくら低利でも、銀行はそのファンドから一般企業やベンチャーに投資をし、そこからのリターンで、借りたお金を将来的には日銀に返さなければならないからです。もともとこうした投資は、極めてリスクが高いものであり、それだけ投資する際の目利き能力や投資先企業の成長戦略をサポートする力量がものを言う世界です。 もし銀行が、もともとそうした能力に十分自信をもっているなら、今回の日銀の新貸出制度以前に、こうした主旨のファンドを立ち上げ、投資事業に本格的に取り組んでいたのではないでしょうか? もし自信がないのだったら、今回のように資金を低利で調達できるようになった程度で、ファンド設立に動くのでしょうか?。。。調達金利の低下程度で補える程度の「自信の足りなさ度合い」だったのなら良いのですが、人ごとながらちょっと心配です。 願わくは、メガバンクの設立したファンドが投資する際、先の私のブログで強調した「未来マーケティング」x「進路決定フレーム」の観点から投資先の目利きを行い、かつ投資先に対して、この二つの観点から強力にサポートしてもらいたいものだと思います。 以上、金融業界の素人の単なる感想なので、何か素人の知らない事情があるのかもしれませんが、本質論としては、それほどはずれていないのではないかと思っています。 *今日のブログは、単なる感想なので、「エッセイ/論説」や「イノベーション・マネジメント」でなく、「日常雑感/プライベート」欄にアップすることにしました。
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