11月15日の見聞1、11月21日の見聞2を踏まえて、この短期連載ブログの最終会では、【It’s up to me/us!”のリーダー層の育成・鍛錬の重要性】について書いてみたいと思います。 見聞1:「時間を持て余すシニア」を何とかしなければならない! 見聞2:「したたかな万能感を持った、頼もしい若者たち」がいるのだから、余計な心配は無用!。。。「ナイーブな(ものを知らない、うぶな万能感」ではなく、また「あきらめの無力感」でもない、たくましさ・頼もしさです。 という二つの見聞から、かなり飛躍しますが、私が思ったのは、①自ら、自分および社会・企業・組織・国の未来を切り開く気概と才覚を持った人達は、多分どの年代にも一定比率で存在する、②一方、そうやって他の人が切り開いてくれた器(社会・企業・組織・国)の中で動いて行く方が快適で、そうした器が破たんした時には「こんな私に誰がした」と思える境涯の方が楽、という人達もいて、数的には②の方が多分圧倒的に多い、ということです。 takramの若者達は①の代表例、私がサテン・ツアーで出会った「暇を持て余す偉そうおじさん」は(自分で、やることを自ら見つける才覚と気概がない、という意味で)②の代表例だと思います。 私の理想は、世の中の全ての人にIt’s up to me/us!”精神を持ってもらうことですが、これは一朝一夕には行かず、というか現実的には、全ての人が”It’s up to me/us!”精神を持つことは「永遠に追及し続けるチャレンジ」であって、①の精神を持ちかつ②の人達がhappyにやっていける器作りのスキルをもった人達を、それなりの数、教育・訓練を通じて育てあげて行くことだと思います。 もちろん、放っておいても一定の確率でtakramの代表達のような人も出てくるのですが、若年層を含めて“偉そうシニア”的な②のタイプの人たちが生き生きと活動できる場をかなりの量、確保していくには、自然発生的だけでは、数的に足りないと思うからです。 この図式はどの国でも当てはまると思うのですが、アメリカや中国あるいは韓国では、①の人達の比率がせいぜい1%~5%程度なのに対し、日本では10%~20%というのが心地よい比率なのではないかと思っています。。。とくにこれといった根拠はありませんが、これまでの私の様々な国や企業でのコンサルティング・エデュサルティング経験から、日本には②タイプの人が比較的多く、またもともと「みんなで一緒に!」感が好きな人が多いのではないか、との感触に基づくものです。 ということで多少強引ですが、私のライフワークとして今後も企業や大学、自治体などへのサポート活動を通じて、”It’s up to me/us!”人材と出会い・発掘し・刺激し、彼らのスキル育成・鍛錬をサポートする活動を、社会的意義のある活動として続けて行きたいと、あらためて感じた次第です。
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