今日は午後から時間が空いたので、上野の東京国立博物館で開かれている「平山郁夫展」—正確には「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」に行ってきました。 ご存知の方も多いと思いますが、薬師寺の「大唐西域壁画」をはじめとする、一昨年暮れに亡くなった平山郁夫画伯のシルクロード/仏教関係の多くの絵画が展示されていて、月並みな言い方ですが、圧巻でした。とりわけ私は「大唐西域壁画」の最後を飾る「ナーランダの月・インド」という作品が最も印象的、というか魅せられました。 全くの素人ですが、絵画を見るのはそこそこ好きで、海外旅行に行くとほとんどの日本人旅行客のご多分にもれず、行った先の主たる美術館には必ず行くのですが、日本で絵画展に行くのは本当に久しぶりでした。実は、先週末のNHK教育の日曜美術館という番組で平山郁夫展が紹介されていたのがきっかけだったのですが、行ってみて良かったです。 それと、東京国立博物館自体に行くのも、ずいぶん昔のツタンカーメン展やモナリザ展のあと一度か二度行ったきりで、今回の平山郁夫展が開かれている「平成館」という建物も、初めて訪れたんじゃないかと思います。ついでに常設展示のところも駆け足で回ったのですが、ロンドンに行ったらまず一応大英博物館に行くのですから、東京国立博物館にもたまには行くべきかな、結構おもしろいな、という感じでした。 以上、単なる日常/プライベート記事ですが、あらためて平山画伯の足跡の大きさ・多様さを知り、素晴らしい人だったんだな、と感じました。なんとなくすごい人だったらしい、くらいの印象は持っていたのですが、数多くの作品を残す傍ら—というか、とうてい傍ら仕事とは言えないのですが—パキスタン・アフガニスタン・中国・カンボジア等の文化財保護の運動を主導し、さらには東京芸大の学長を務めるなど、こんなにすごい人とは認識がなく不明を恥じた次第です。 79歳で亡くなられたようですが、私自身はもし生きながらえれば、79歳まであと21年あります。こういう人と比較すること自体おこがましいのですが、私も自分の信じる—衆知の意思決定の思考体系を広めることで、よりよい社会づくりに貢献する—道で、まだまだ頑張り続けようと心に誓った次第です。
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