創造的戦略構想・着想づくりのためのヒント記事の紹介です! |
今日、長年の友人二人—お二方同士は面識がないと思いますが—の記事・論文を目にし、偶然にも両方とも創造的戦略構想づくりのためのヒントになる記事でしたので、これも何かの啓示かと思い、皆さんに紹介したいと思います。
①上山信一さんの論文記事
上山さんはマッキンゼー時代の同僚で、現在は慶応大学教授として経営戦略を教えており、最近は大阪市の橋下市長のアドバイザーとして名前が知られている人です。
この記事は上山さんのゼミの学生が「すぐそこにあるブルーオーシャンをさがせ」という主旨で、上山さんの指導の下に様々な産業(花屋/アイスクリーム/ミネラルウォーター/ヨーグルト/冷凍食品/美容…)の新たな成長機会・事業機会を探索・提言したレポートをベースに書かれたものです。
様々な切り口から一時情報・二次情報を集め、そこから新たな事業構想・着想を作り出していますが、基本はまずはきっちりと情報・ファクトを集め、それを業界常識にとらわれない見方で見つめなおし、そこから新たな仮説を作り、それにしたがってファクト・情報を深堀し・・・・・を粘り強く行っていく、というマッキンゼーの典型的アプローチが生かされていて懐かしい感がありました。
このサマリ-では、上山さんの記事の面白さは全く不十分にしか伝わりませんので、ぜひ上のurlで中身を見てみて下さい。
この記事に載っている構想・着想がどれだけ今後実際に活かされうるかは今時点ではわかりませんが、少なくともブログ読者の皆さんにとって、アプローチや目の付け所の切り口として、新たな戦略構想・着想のヒントにして頂ければと願っています。
②濱口秀司さんの講演記事&ビデオ
濱口さんは、もと松下電工(現パナソニック)で新規事業企画・開発の責任者をつとめ、現在は米国の有力デザイン会社Zibaの戦略ディレクターを務めている人です。
この記事とビデオでは、イノベーションのための戦略アイデア・着想・コンセプトづくりを、如何に「天才的ひらめき」のみに頼らず、実践的にアプローチするかについて、極めて実務的かつエキサイティングに語っています。
一言でいうと、まずは、現状の製品・サービス・ビジネスモデル、さらには、ありきたりのアイデア発想の中に潜む複数のバイアス(=イノベーションの発想を妨げるもの)をピックアップし、今度はそれを逆手にとって、それらのバイアスを壊す方向で強制的かつ創造的にアイデアを発想していくという考え方です。
上山さんの記事と同様、私のこのサマリーは全く不十分ですので、とくにビデオを見ると大変inspiringですので、ぜひ上のurlを見てみてください。
私は常々「わくわく・ドキドキする戦略構想づくりを!」と言っているのですが、濱口さんのアプローチは、Break biasによって「わくわく」する戦略構想・コンセプトを作るうえで非常に役立つと思います。
一方、その戦略構想に内在する不確実性ゆえに生じるリスクによって引き起こされる「ドキドキ(の心配感・懸念)」を乗り越えて、実行可能な具体的戦略と意思決定へと、衆知を結集して紡ぎあげていくのにディシジョンマネジメントが役立つのだなと改めて感じました。
濱口さんとは前にコラボレーションしたことがありますが、その後お互い、だいぶパワーアップした感がありますので、またコラボレーションできる機会があればと願っています。
以上の二つの記事、ぜひ皆さんもご覧いただき、「わくわくドキドキ戦略構想・コンセプト」づくりの参考にしてください!
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