2014年GWブログアップ第5弾です。第4弾に続いて、スポーツジム通いがきっかけでのトピックですが、今回のは「感動」ではなく「軽い気づき」の話です。 このスポーツジムにはもう10年近く通っているのですが、私がお願いしている筋トレのメインのトレーナーは—–第4弾の記事のA子さんのようなトリートメントのトレーナーとは別の職種です—–Cさんという男性で、この人の枠がいっぱいのときはCさんの弟子の他のトレーナーにもお願いするのですが、ずっと一貫してCさんを軸にみてもらっています。 前置きが長くなりましたが、最近Cさんのトレーニングを受けていてふと思い浮かんだこと・軽い気づきが、今日のトピックです。ふと思い浮かんだこと、というのは: 〇この10年間、Cさんのトレーニング技術やレパートリーはどんどんレベルアップしてきており、そのおかげでトレーニングを受けながら、少しづつではあるが、自分の筋肉の動かし方のレベルは上がり、筋肉の状態や体質も良くなっている。そして年齢による衰えをかなりの程度抑えることに役立っている。 〇しかし、Cさんの指導を受けながら筋肉の動かし方をいろいろ修得したが、依然としてCさんのサポートを受けなければ、筋トレを正しくきちんとは行えない。これだけ長期間トレーニングを受けているのだから、そろそろ自分で全部覚えて、きちんと一人でできるようになっても良いのではないかとも思うのだが、実際にはかなり難しそうであり、かつ、あまりそういう気にはならない。 〇またCさんのトレーニングのレパートリーはどんどん広がりレベルアップし続けて行っているので、自分がそれにキャッチアップしてCさんと同じレベルになるのは永久に来ないと確信するのだが、それを残念とも思わない。 〇つまり、トレーニングのレパートリーや筋肉の動かし方に関するスキルにおいて、Cさんに勝てるレベルには決してならないのだが、そのこと自体に悔しいとか残念とか思う気が全く起きない。 〇なぜ悔しいという気が起きないのか?。。。それは、私が筋トレを行うのは、筋肉レベルをどんどん上げて行ったり、筋トレのレパートリーやそれを人に教えるスキルを上げることが目的では全くなく、基本的な筋肉レベルを維持し、年齢による肉体の衰えを緩和することで、その肉体をベースとして使って、自分がやりがいをもって取り組む仕事(プラスちょっとだけ社交ダンス?!?)でのパフォーマンスを上げること、そしてやりがいある仕事をより長く続けられることが目的だから、Cさんに対して負けて悔しい、というとらえ方には全くならないわけです。 〇このスポーツジムには、私のようなビジネスパーソンのみならず、プロやアマのスポーツ選手も含めて様々な職種・状況の人たちがいます。プロのスポーツマンを例にとれば、彼らが専門とするスポーツにおいて、Cさんたちも全く歯が立たないと思うのですが、そこでCさんたちが悔しく思うことはない。同時に、スポーツマンたちが、筋トレのレパートリーや教えるスキルにおいて、Cさんたちに負けても悔しくない。 〇つまり、どういうことかというと、スポーツジムのトレーナーにとって筋トレのトレーニング・サービスはプロとしての仕事であり、そこで負けたら悔しい対象。一方、顧客のスポーツ選手にとって筋トレは、自らがプロとして負けて悔しい対象である自分のスポーツでのパフォーマンスを上げるための手段であり、トレーナーはその「手段としてのレベルアップした肉体」を鍛え続けるのをサポートしてくれる人、という、「互いに相手の得意領域で負けても悔しくないwin/winの関係」が成り立っている間柄、ということです。 ここまで考えてきて、この「スポーツジムのトレーナーと顧客」の関係が、「ディシジョンアドバイザーとしての私とクライアントとの関係」に非常に近いことに思いが至りました。どういうことかというと: 〇私は、(戦略的マネジメントを経営資源配分の切り口から実務化する思考体系としての)ディシジョンマネジメントをクライアントに提供し、研修と実際の戦略課題への取り組みにおけるサポートを通じて、クライアントの頭脳の中の「ディシジョンマネジメント筋肉(=DM筋)」のトレーニングを、プロとして提供し続ける。その「DM筋」トレーニング・サービスのスキルやレパートリーにおいて、誰にも—お手伝いするクライアントを含めて—負けないし、負けたら悔しいという自負を持つ。 〇一方、ディシジョンマネジメントを学び活用するクライアントは、「DM筋」のレベルを際限なく向上させたり、DMを教えるスキルを高めることが目的では全くなく、鍛えた「DM筋」を使って自らがたずさわる経営・事業のレベルアップを図り続けることが目的。その経営・事業において誰にも—当然、DM筋トレーナーの私も含めて—負けないし負けたら悔しいという自負を持つ。 〇だからこそ、「DM筋トレーナーとしてのディシジョンアドバイザー(=私)」と「DMを活用して自らの経営・事業に取り組むクライアント」との間で、長期的win/win関係が成り立つわけです。 「(スポーツジムの)トレーナーと顧客との関係」と「ディシジョンアドバイザーとクライアントとの関係」は、まさに、そっくりだと思った次第です。
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