今後の感染症への統合的取り組みに、意思決定の基本3要素の観点を! |
ワクチン接種はだいぶ進んできてはいるものの、新型コロナの終息にはまだ遠い状態です。そんな中ですが、新型コロナへの統合的取り組み(=感染症防止の観点のみならず経済への影響も含めた包括的取り組み)の検討が徐々に進んできているようです。このブログでは、その更なる進展に期待して、今現在考えていることを綴ってみます。 ①「経済学者のコロナとの闘い」というコラム記事から(日本経済新聞 2021年6月7日付) ②「五輪の観客は感染を招くか」というコラム記事から(日本経済新聞 2021年6月9日付) ③「コロナ分析、深化と活用進む」という、慶応大学教授 小林慶一郎氏の論説から(日本経済新聞 2021年6月21日付)
せっかくのシミュレーションなら、ガチガチの抑制とそうでないものの差のシミュレーションだけにとどまらず、コロナ抑制と事業存続・生活基盤死守の板挟みの中で苦しんでいる飲食業界その他の方々に、もっと役立つ提言を作り出すところまで踏み込んでほしいと感じたのです。 ④「開業医に治療を拒否できないように」日本一コロナ患者を診た「町医者」が語る日本医師会の問題(2021年6月17日 デイリー新潮) ※<>内は編集者の文章。その他は長尾氏の言葉です。 <長尾院長がそう語ることができるのは、昨春から「町医者」として発熱外来に対応し、コロナ患者を治療し、ワクチンを接種しながら、コロナによる死亡者をゼロに留め、約100人のスタッフから感染者を一人も出していないからである。> とは言いつつ、私が考えることですので、やはり「不確実性のもとで、如何に質が高く納得性の高い、そして大きな成果を得られる可能性の高い意思決定を行うか」、より具体的には「意思決定の基本3要素」の観点からのものになります。 私は、こうした哲学的議論に結論を軽々に出すべきでないと思います。しかし、少なくともそうした哲学的議論をするための材料として、複数の価値判断尺度をリストアップし、選択肢ごとに各価値判断尺度へを影響をシミュレーションし、測定結果を国民に公開し広くきちんとした議論・思考を行うためのベースを提供してもらいたいと思います。最後はそうした議論を踏まえて、政治が国民全体の哲学的価値観の落としどころを見つけて、透明性と説得力をもって方向を定め発信し実行にとりかかってもらいたいと思います。
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