「新しい世界 世界の賢人16人が語る未来 クーリエ・ジャポン編」という本を読んで(読後独語) |
久しぶりの読書感想文です。講談社現代新書の一冊で、オンラインメディア「クーリエ・ジャポン」からのインタビュー記事をまとめたものです。(新しい世界 世界の賢人16人が語る未来) ①ダニエル・コーエン 豊かさと幸福の条件 ⇒示唆に富む言葉が並んでいますね。 ②トマピケティ ビリオネアをなくす仕組み ⇒「この世からビリオネアをなくす仕組み」という考え方は一見過激に聞こえますが、確かにその方が、世の中の大半の人々にとってHappyな状況になる気がします。 ③マイケル・サンデル 能力主義の闇 初めの頃、「みんなで一緒に力を合わせよう」といったスローガンが連呼されていましたが、みんなで一緒に力を合わせたわけではありませんでした。ウイルスが広まっていくにつれ、最も多くの負担を強いられている人たち、より大きな犠牲を払っている人たち、最も多くの人命を失っている人たちというのは、過去40年間の経済発展のなかで置いてけぼりにされた人たちだったことが、だんだんと明らかになっていきました。 ⇒「グローバル化による格差増大は、単に正義と再分配の問題ではない」「これは社会から承認されたい、社会的に尊重されたいという問題」だというのは、本当にその通りだと思います。 以上、3人の賢人の言葉の抜粋と私の感想・コメントを綴ってみました。共通して底流に流れるのは、現在の拝金主義的グローバル資本主義による民主主義社会の基盤崩壊に対する危機感です。 |
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