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立命館大学院MOT（Managent of Technology：技術経営学科）「意思決定論」の期末レポート採点をして考えたこと。。。”Decision Mind Association”のアイデア

カテゴリー: 仕事関連 2010 年 11 月 19 日 コメント(0)

 先週末は、9月に行った立命館大学院での｢意思決定論｣の集中講義の期末レポートの採点をしました。私が課したレポート課題は、受講生各自が自分で選んだ戦略課題—–プライベートのことでも、所属する組織や企業のことでも、あるいは社会・経済・政治課題でも—–につき、講義で学んだディシジョンマネジメントの考え方を適用して問題解決を試みる、というものでした。

社会・経済・政治課題など、テーマとして大きいものについては、数人で取り組んでもいいことにしていたのですが、今年の受講生は大変熱心だったためか、レポートを提出した約40人全員が、一人づつの課題取り組みを行っていました。そして、内容のレベル的にも、例年にも増して力作が多いと感じました。

取り上げたテーマとしては、学生の個人的課題—やはり今後の進路や就職・キャリアパスに関するものが多かったです—や、社会人学生の場合は、所属する組織・企業の戦略課題に関するもの、また今年の特色として政府の事業仕分けに関するもの—今年の2月～3月にかけてこのブログで私が取り上げたものを一つのヒントとして提示したこともあって—などがありました。

またテーマ的にとくに新鮮だったものとして、自らが携わる学校教育での授業テーマの可能性として、歴史上の決断・判断ポイントをピックアップし、そこにディシジョンマネジメントの考え方を適用してフレーミングや選択肢、価値判断基準を検討する、というテーマを取り上げた社会人学生もいました。

少し似たアイデアとして、NHKテレビの番組に、「名将の采配」というのがあって、歴史上有名な戦いについて、たとえばシーザーがそこでどんな采配をしたかを推理する（もちろん、推理をする出演者は歴史上の事実を知らない、という前提で成り立っているのですが）番組がありました。

しかしこの社会人学生が取り上げたのは、何が起こったかという事実を推理するのではなく、その時の世界・国内の社会・経済・政治状況で、どのような考え方に基づいてどのような意思決定がありえたかを、きちんとフレーム・選択肢・情報・価値判断尺度・ロジック・コミットメントの観点から俎上に挙げて検討し、最後には自分ならどんな意思決定をしただろうかということを生徒に考えさせる、ということです。

レポートでは、生徒にこうしたことに取り組む課題を課すための例示として、自分が実際にある程度のひな型を示す、ということのたたき台を示していました。こういう形で生徒の問題解決力を高めることにディシジョンマネジメントを活用しよう、という野心的な取り組みで、私としても、大いに今後の実施・展開を期待し、何か役立てることがあれば協力したいと感じた次第です。

これをはじめとする多くの力作を採点しつつ思ったのは、レポートを提出し採点して終わり、というのはもったいないな、ということでした。各レポートに対して私から助言もしたいし、また学生同士、他の学生のレポートから学ぶことも多いので、是非可能なら有志で集まって、レポートの共有・相互助言会を持てるとよいのではと考え、この考えをこれから学生に伝えて行こうと思っています。

さらに思ったのは、大学院の授業での学生のみならず、私がこれまでディシジョンマネジメントの考え方を伝えた多くの企業の卒業生も含めて、ディシジョンマネジメントを理解し活用する人達の交流会・勉強会–“Decision Mind Association”とか”Decision Management Association”のような活動ができたらいいな、ということです。

たとえば、①このブログの新カテゴリーとして「Decision Management　相談/投稿コーナー」というのを作り、そこに、こうしたディシジョンマネジメント修得者からの活用・試行事例を寄せてもらったり、読者からの戦略課題に関する悩み事相談を寄せてもらって、私や他の読者からの助言やコメントをしていく、という形です。

まずこのweb上での交流を行い、次に②そのオフ会（最近あまり聞かなくなってしまった言葉のような気もしますが）的に、年に数回、実際に顔と顔を突き合わせた交流＆懇親セッションを行う、というアイデアはどうでしょうか？

今時点では、立命館の講義の期末レポートを採点していて思いついた Just an idea ですが、読者の皆さんからのフィードバックをお聞きしながら構想を練って行ければと願っていますので、フィードバック方、よろしくお願いします。。。フィードバックは、下欄のコメント欄に書き込んで頂いても結構ですし、あるいは、Contact Us　のところからお送り頂いても結構です。

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